香水の分類
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ひとつの香りを生むためには、香りのもととなる原料(香料)を、数十種類ブレンドします。
この香料にも、いくつか種類があります。
大きく分けて以下の2種類。
・天然香料 (天然に存在する有香物質を原料から抽出したもの)
・単品香料 (化学的に合成された香料)
天然香料はさらに2種類。
植物性香料
植物の枝葉、根茎、樹幹、種子、つぼみ、花、樹脂、果皮、果実などから抽出した香料。天然香料のほとんどが植物性です。
動物性香料
麝香(ジャコウ)鹿、麝香(ジャコウ)猫、ビーバー、マッコウクジラなど、特定の動物の生殖腺分泌物や病的分泌液から得られた香料。(ムスク、シベット、カストリウム、アンバーグリース等)
ムスク(麝香、じゃこう)は麝香(ジャコウ)鹿
シベット(霊猫香、れいびょうこう)は麝香(ジャコウ)猫
カストリウム(海狸香、かいりこう)はビーバー
アンバーグリース(龍涎香、りゅうぜんこう)はマッコウクジラ
上記の動物がそれぞれの香りの原料になっています。
天然香料のほとんどが植物性ですが、合成香料なども用いることにより、生み出す香りに幅を出すことができます。
また、動物の保護の観点から、動物性香料は合成香料によって代替され、現在ではほとんど使用されていません。
単品香料も2種類に分けられます。
合成香料
天然香料から得られる成分や、香料として有効な化合物を人工的に合成したもの。天然香料の成分を分析して得られた合成香料はネイチャーアイデンティカル、天然にないものはアーティフィシャル、あるいはニューケミカルと呼ばれています。
単離香料
天然香料から、蒸留や再結晶などの方法で単離精製した単一の香料化合物。代表的なものとして、ハッカやミントから抽出されるメンソールが挙げられます。